【おねしょで悩む子供をお持ちのご両親は必見!】口呼吸と夜尿症(おねしょ)の関係性とその対処法

今回の記事では

「口呼吸と夜尿症(おねしょ)の関係性」

について説明しようと思います。

別の記事では「口呼吸とADHD(発達障害)の関係性」についても詳しく解説しています。

【自分の子供がADHD(発達障害)かな?と思ったらまず最初にするべきこと!】口呼吸とADHD(発達障害)の関係性とその対処法
子供のADHD(発達障害)を疑われているのでしたら、まずは睡眠障害(口呼吸)との関連性を知ってください。信憑性のあるお話をすっきり短く簡単に説明します。

子育てという過程の中で、一度は直面するであろうおねしょの問題。

今回の記事を読んでいただいた後、ご家族の中におねしょで悩まれている子供がいなくても

「そういえば、○○さんの子供、まだおねしょするって言ってたっけ。それって口呼吸のせい?」

とか思われるかもしれません。

もしかしたらそれは口呼吸のせいではないかもしれません。

ただ、あなたが何か言ってあげることで、今までずっと悩んでいた他の人の問題を解決する小さな光になるかもしれません。

この記事の最後にはまとめとして、僕なりのADHD、おねしょの対処方法を口呼吸と絡めて説明します。

それでは、今回もはりきっていってみましょう!!!👍

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夜尿症(おねしょ)

これを真夜中にされてしまうと...悲劇ですよね!

パジャマ、下着を変えてあげる、お風呂場できれいにしてあげる、ベットのシーツを変える...。

親も目が覚めてしまってその後よく眠れない。

次の日、仕事がはかどらない。

親としてこのような経験をされた方、されている方は多いと思います。

「子供が泣いてるのに目が覚めないなんて信じられない!」

次の日、お母さんに文句を言われるお父さんも多いでしょう(笑)。

「おねしょなんて子供が小さい時はみんなするじゃん」

って思われるでしょう。

その通りです。

排尿習慣が身につくようになる年齢に達するまでおねしょをしていても、ほとんどの場合、異常があるわけではありません。

ただ、5歳以降で月1回以上のおねしょが3か月以上続く場合は「夜尿症(やにょうしょう)」と診断されます。

おねしょの定義が変わるわけですね

この時点で治療を勧められるわけです。

異常があると診断されると、本人もその家族も、できるだけ早く改善させたいと思いますよね。

従来の治療方法としまして、夜の水分摂取を控える生活指導や、尿の生産を抑える、膀胱の筋肉の容積を大きくする薬物療法などがあります。

ADHDに引き続き、また出てきましたよ薬物療法が!!!

それではここから、おねしょという言葉を使わず、夜尿症で話を続けましょう。

口呼吸の影響

平滑筋(へいかつきん)という筋肉を聞いたことはありますか?

ないですよね?

僕も昨日知りました(Σ(゚д゚lll)ガーン)。

この筋肉は内臓や血管の壁に存在し、緊張を保つことや収縮によって内臓や血管の働きを維持しています。

この筋肉は自律神経支配なので、自分の意志で動かすことができません。

このかたすぎる説明(😫)...ようするに、

体の中には動かそうと思っても動かせない筋肉があると覚えておいてくださいね。

夜尿症と一番関わりが深い内臓、膀胱の壁にももちろん平滑筋は存在します

【口呼吸を治して乾燥肌も改善!】口呼吸と鼻呼吸の大きな違い
体に必ず悪影響を及ぼす「口呼吸」。もちろん肌への悪影響も!口から吸い込む空気と、鼻から吸い込む空気。体にとって同じ種類の空気と思っていませんか?

上の記事では、口呼吸が原因で体内の二酸化炭素の量が少なくなると、体の中で起こる異常について説明しました。

膀胱の筋肉におこる問題として、「痙攣(けいれん)」があげられます。膀胱の筋肉がきちんと機能しなくなるということは、夜尿症がみられる可能性が高くなるということです

オーストラリア、シドニーのPrince of Wales 病院で行われた研究結果によると、夜尿症で悩んでいた80%の子供が睡眠障害(口呼吸)と診断されました

また、睡眠障害と診断されたすべての子供の顎のサイズは小さく、これは口呼吸のせいで舌が顎の成長を助けていなかったためだといえます。
舌の顎の成長を助ける役割につきましては下の記事からどうぞ。


 

スウェーデンの研究によると、治療を夜尿症ではなく口呼吸に向けたところ、70%の子供の夜尿症が1か月以内に止まりました。
イギリスの研究では口呼吸から鼻呼吸に変わったことで、睡眠障害を患っていたすべての子供の夜尿症がおさまったという結果がでています。

口呼吸恐るべし!!!(@ ̄□ ̄@;)!!!

まとめ

前回の記事「口呼吸とADHD(発達障害)の関係性」と、今回の記事から理解していただきたいことは2つです。

  1. ADHD、夜尿症、口呼吸は強い関係性がある
  2. 最低2つの状態(例えば、ADHDと口呼吸、夜尿症とADHD)が疑わしいなら、まず耳鼻科の先生、歯科医など口呼吸の治療を活発に行っている専門家と相談する

耳鼻科の先生の診断内容に関しては、下の記事をご参照ください。

【歯並びが悪いなら耳鼻科の先生とも相談!】歯並びを悪くする最大の原因、「口呼吸」になる4つの理由!
理想の矯正歯科医は必ず耳鼻科の先生と良い関係を築かれています。それはなぜか?歯並びが悪い大きな原因が鼻づまりからくる口呼吸だからです。口呼吸になる「厳選した4つの原因」をこの記事で詳しく解説します。

なぜ口呼吸の治療を強くお勧めするかというと、この治療からのマイナス要素は一つも無いからです

それはなぜなら...

口呼吸が鼻呼吸になる、鼻呼吸になると口を閉じ舌が上あごにくっついている状態が長くなるため、歯並びの改善にもつながる。

もしくは、朝すっきり起きれるようになるため(二酸化炭素の量が正常に保たれるので)、ADHDのような症状、夜尿症が改善される可能性が高くなる。

 

良いことしかないでしょう?

口呼吸の問題を解決した後、まだADHD、夜尿症の問題が改善されないなら、次のステップとしてADHD, 夜尿症の治療だけに取り組んだらいいのです。

だってそうでしょう?

誰も必要のない治療を受けたくありません。ましてや必要のない薬物療法などもってのほかです!!!

ただ注意していただきたいことが一つだけあります。

歯科医の僕がADHDや夜尿症について語っているのを、その専門家がみられたらどう思うでしょうか?

「歯科医なのによく他の分野まで勉強してるな」と褒められる((〃▽〃)ポッ

「歯科医のくせに、よけいなことを言うな。口呼吸との関連性なんて知らねーよ!」と怒られる(怖)

今の現状をきちんと理解し、どのオプションを選ばれるかはあなたの自由です。

ただ僕の子供を診察に連れていくなら...口呼吸との関連性を詳しく説明してくれる専門医がいいな~と思います。